種子島と言えば、鉄砲が伝えられた島やロケット基地がある場所は有名ですが、同様にねっとり系のさつまいも代表各の安納芋(あんのういも)も有名です。
濃厚な甘みはお菓子やアイスにもなっていて、全国のコンビニエンスストアでも販売されているのをたまに見かけます。
そんな種子島西之表市安納地区で作られている安納芋について紹介したいと思います。
目次
安納芋ってどんな芋?
種子島の土壌はミネラルが豊富で排水性や通気性がよく安納芋に適しています。そんな安納芋の中でも一部の品種は、種子島のみで栽培できる登録品種苗になっています。
そして安納芋の特徴はかなり糖度が高いのということです。時間をかけてゆっくり焼くと糖度が40度まであがります。糖度40度というと、果物の中でもあまいとされるバナナが糖度20度程度ですので、安納芋がどれだけ甘いものかがわかっていただけるのではないでしょうか。
安納芋の歴史
安納芋は第二次世界大戦後にインドネシアのスマトラ島の北部にある地域から、兵士が種子島に持ち帰ったことがルーツと言われています。その持ち帰った芋を、種子島の安納地区で栽培するようになったので安納芋の始まりです。
当時から芋の糖度か高くスイーツに近いことから、人気が高まり栽培されるようになって代々農家に伝えられてきました。
約70年前から種子島では食べられていましたが、ここ4、5年で全国的にも有名になり安納芋を使ったアイスやスイーツをよく見かけるようになりました。
安納芋の食べごろは?
安納芋は5月から6月に苗を植え、収穫は9月から11月です。収穫してからすぐよりも1ヵ月程度寝かせたほうが甘みが増して美味しくなります。安納芋は寒さに弱く13度以上の場所で保管しないと傷んでしまったりカビが生えてしまったりします。長期保存することが難しいので、焼き芋にした後に冷凍したりして、そのまま保管しないようにしましょう。
安納いもスイーツサミット
2014年から2016年まで開催されていた安納いもスイーツサミットですが、安納芋を使ったスイーツを購入し投票する種子島のイベントです。
西之表市内にある店舗からたくさんの安納芋を使ったスイーツが出てきます。安納芋のチーズタルトや安納芋のマフィンはとてもあまくて美味しかったです。
西之表市内で安納芋の食べ歩きツアーのように楽しめる企画だったので是非継続して続けていってほしかったイベントですが、もうイベントは開催されていないので残念です。
自宅でも簡単にできる石焼き芋
種子島にあるスーパーやお土産屋さん、今ではネットショップでも安納芋を購入する事ができる便利な時代になりました。どのように食べるのか知らないという方も周りの友達にいたので、解説したいと思います。
手軽に電子レンジでチン
ラップに包んで電子レンジで焼き芋を作る方法などとインターネットではたまに見かけますが、結論から言うと安納芋を電子レンジでチンするというのはNGです。一般的なサツマイモであればそのような焼き芋の作り方でも大丈夫かもしれませんが、安納芋はじっくり熱を加えることによって甘みが出てくるという性質をもっているサツマイモの一種です。それは蜜芋に共通しています。
土鍋でを使って焼き芋
おすすめは土鍋を使って安納芋を焼き芋にする方法です。土鍋は熱をじわじわと加えることができるため、安納芋などの蜜芋にはぴったりです。簡単に土鍋で安納芋を作るレシピをご紹介します。
おすすめの土鍋で安納芋
用意するもの:材料(1人分)
安納芋1本
アルミホイル
新聞紙またはキッチンペーパー
土鍋
※空焚きがダメなものなら、水を150ml入れ、足りなくなったら50ml追加します。
安納芋を綺麗に洗う
まずは安納芋についている土を綺麗に洗い流します。土は大地の恵みです。調理する直前まではなるべく落とさないほうがいいです。
また買ったばかりの安納芋は寝かせていない場合もあるので、購入してから2日~3日程度は置いておいた方がいいでしょう。
洗った安納芋をアルミで巻く
綺麗に洗った安納芋を水で濡らした新聞紙かキッチンペーパーで巻きます。そのあとに、アルミホイルで上から包み込むように巻くだけです。
安納芋を加熱していく
用意してあった土鍋にアルミホイルで巻いた安納芋を入れます。約20分ごとに裏返し120分加熱していきます。
火力は弱火にします。じっくり加熱していきましょう。
皮に焦げ目をつける
串が通るようになったら、巻いてある新聞紙やキッチンペーパーとアルミホイルをとります。
弱火で加熱してあった土鍋の余熱を利用して安納芋の皮に焦げ目をつけていきます。
安納芋を通販で購入する
たまに関東エリアでも安納芋をスーパーなどで売られているのを見かけることがありますが、本当においしい安納芋は農家から直接購入するのがおすすめです。甘さも違うし、本当に同じ安納芋?と思うほど違ったりする場合もありました。せっかく食べるなら本格的な本場の味がいいに決まってますよね。
焼き芋以外にも、スイートポテトやポテトサラダにしたりと調理方法もたくさんあるので、飽きずに食べることができますよ。